このページはPR・広告を含みます

FFU・フィルタ主要メーカーを横並びで見る3つの違い

FFU・フィルタ主要メーカーを横並びで見る3つの違いのイメージ

9社を横並びにした事実の一覧

FFU(ファンフィルタユニット)やHEPA/ULPAフィルタは、クリーンルームの清浄度を支える中核の部材です。調達の検討では、複数のメーカーの資料を取り寄せて見比べることになりますが、各社の事業の成り立ちや公式サイトの書き方が異なるため、単純に並べても比較しにくいという悩みが出ます。この記事では、2026年10月時点で各社の公式サイトに記載がある事実だけを表にまとめ、そこから見えてくる3つの違いを整理します。優劣や順位をつけるものではなく、各社の資料をどう読むかの手がかりとして使ってください。

[PR]
企業名本社所在地事業の軸FFUの取扱HEPA/ULPAの取扱上場区分ほか
日本エアーテック東京都台東区クリーンエア機器全般、クリーンルームの施工・保守取扱あり(SS-MAC、EC-MAC)公式サイト参照東証スタンダード
日本無機東京都台東区(設立1939年)エアフィルタ専業(フィルタ、クリーンルーム機器、ガラス繊維製品)公式サイト参照取扱あり株主にダイキン工業の記載あり
ニッタ大阪市浪速区(創業1885年)産業資材メーカー(エアクリーン製品は事業の一つ)取扱あり取扱あり東証プライム
Camfilスウェーデン・ストックホルム(グループ本社)空気ろ過、大気汚染制御、パワーシステム、分子汚染制御公式サイト参照公式サイト参照公式サイト参照
興研東京都千代田区(創業1943年)労働安全衛生保護具、環境関連機器(クリーンソリューションを含む)公式サイト参照公式サイト参照東証スタンダード
朝日工業社東京都港区設備工事事業と機器製造販売事業公式サイト参照公式サイト参照公式サイト参照
日本バイリーン東京都中央区(設立1960年)不織布メーカー(空調・フィルタ関連の用途を含む)公式サイト参照公式サイト参照株主にフロイデンベルグ エスイーの記載あり
ダイキン工業公式サイト参照空調機器メーカー(設備用エアコンにクリーンルーム仕様)公式サイト参照取扱あり(HEPAフィルターユニット組合せ、受注生産)公式サイト参照
オリオン機械長野県須坂市クリーンルーム・精密空調機器公式サイト参照公式サイト参照公式サイト参照

2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。「公式サイト参照」は、本記事の作成時点で公式情報から該当の記載を確認できていない項目で、取り扱いがないという意味ではありません。

違い1:事業の軸が機器か施工かフィルタか

最初の違いは、各社が自社の事業の中でFFUやフィルタをどう位置づけているかです。日本エアーテックは、クリーンブース、エアーシャワー、安全キャビネットなどのクリーンエア機器を幅広く製造し、オールインワンクリーンルームやクリーンルームの施工・保守も案内しています。機器の製造と施工、保守までを一つの窓口で相談できる構成が、公式サイトから読み取れます。

[PR]

日本無機は、事業をフィルタ製品、クリーンルーム機器、ガラス繊維製品の3つに分けて紹介しており、エアフィルタを軸にした企業です。沿革には、1978年に0.1µmの超高性能エアフィルタを開発したと記載されています。ニッタは産業資材メーカーで、エアクリーン製品はその事業の一つです。HEPA/ULPAフィルタやFFU、ケミカルフィルタなどを製品情報に掲載しています。朝日工業社は、空調・衛生設備の工事を主としながら、機器製造販売事業で半導体や液晶向けの精密環境制御機器を自社で開発しています。日本バイリーンは不織布メーカーで、エアフィルタは用途の一つです。ダイキン工業は空調機器メーカーで、設備用エアコンにHEPAフィルターユニットを組み合わせたクリーンルーム仕様を設定しています。オリオン機械は、恒温恒湿室・クリーンルームや精密空調機を製品カテゴリに掲げています。

つまり、同じ「FFUやフィルタを扱う会社」であっても、機器メーカー、施工を含む設備会社、フィルタ専業、素材系メーカーと、出自が異なります。窓口の違いは、相談の入り口や、施工と一体で検討できるかどうかといった実務に関わります。どれが優れているということではなく、自社の案件が新設なのか、フィルタ交換なのか、既存設備の一部更新なのかによって、相談しやすい相手が変わるという見方が適切です。

違い2:拠点と規模の見せ方

二つ目の違いは、拠点や規模に関する情報の出し方です。Camfilは、グループとして約6,000人の従業員、35か国以上の販売拠点、30の製造拠点、6つの研究開発拠点を持つと公式サイトに記載しています。グローバルに展開する企業グループであることが、数字で示されています。一方、日本国内を中心に事業を展開する企業の公式サイトでは、本社の所在地、創業や設立の年、上場区分といった企業情報が中心で、拠点数や生産能力を数字で示していないケースもあります。

[PR]

この違いは、各社の実力差ではなく、情報の公開方針や企業の形態の差を反映しています。数字が載っていないことは、拠点がないことや規模が小さいことを意味しません。比較の際に、数字を載せている企業を大きく、載せていない企業を小さく見てしまうと、判断を誤る恐れがあります。表で「公式サイト参照」としている項目が多いのは、このためです。製造拠点や納期、価格といった項目は、各社の公開範囲が異なるため、記事の表には載せていません。必要な場合は、各社に直接確認するのが適切です。

国内の拠点や保守体制は、導入後の運用に直結する情報です。フィルタの交換や定期点検の対応エリア、緊急時の連絡窓口は、公式サイトの問い合わせ窓口から確認できることが多く、見積もりの段階で質問しておくとよい項目です。

違い3:公式サイトの情報の切り口

三つ目の違いは、公式サイトが製品情報をどう整理しているかです。日本無機は、製品を設置場所(ビル・商業施設、医療施設、食品工場、医薬品工場、電子工場、発電施設など)と、目的・特徴(抗菌防臭、ろ材交換、PM2.5対策、感染症対策など)の二つの軸から検索できる形にしています。使う場面から製品を探したい人にとっては入口が分かりやすい構成です。

ニッタは、エアクリーン用の検索画面から製品を探せる形で、HEPA/ULPAフィルタ、中高性能フィルタ、ファンフィルタユニットなどを並べています。興研は、スーパークリーン生成装置、プッシュプル型換気装置、発生源対策クリーン換気装置というクリーンゾーン生成装置を、用途別の名称で案内しています。Camfilは、産業分野(バイオテクノロジー、重工業、クリーンルームなど)ごとに、ろ過ソリューションを紹介する構成です。

情報の切り口が違うと、同じ質問への答えを探す手間も変わります。たとえば「自社のクラス7の部屋に使えるFFUはどれか」という問いに対しては、製品名から探す、用途から探す、業界から探す、といった入口が会社によって異なります。比較表を作る際は、まず自社の条件(対象クラス、必要風量、設置環境、省エネの要件)を文章にしておき、各社の資料や問い合わせ窓口に同じ条件で質問する、という進め方が、情報の切り口の違いを吸収するうえで有効です。

表を使うときの注意:等級と運転費用

最後に、表の読み方に関する注意点です。フィルタの等級は、規格によって区分が定められています。欧州規格EN 1822では、最も透過しやすい粒径での捕集効率に基づき、H13、H14(HEPA)、U15、U16、U17(ULPA)といった等級を設けています。国際規格ISO 29463やJIS Z 8122も、同様の考え方で整理しています。等級が高いほど捕集効率は高くなりますが、一般に圧力損失も大きくなり、ファンの電力や騒音に影響します。

そのため、必要以上に高い等級を選ぶと運転費用が増え、不足すると清浄度を維持できません。製品を比べる際は、捕集効率と圧力損失、必要風量、交換周期、運転時の消費電力をひとまとめにして、運用全体の費用で考える視点が欠かせません。FFUのモータの方式や風量制御の対応状況は、省エネに関わる項目で、公式サイトの仕様表やカタログで確認できます。

この記事の表は、2026年10月時点で公式サイトから確認できた事実の範囲に限っています。実際の導入では、各社の最新の資料と、専門家による設計・バリデーションの確認が必要です。固定ページでは、FFU・HEPA/ULPA・気流制御機器メーカーの比較を、各社のプロフィールとあわせて掲載しています。

参考にした公開情報:

本サイトは公開情報を整理した業界レポートであり、特定の施工会社・機器・工法の推奨ではありません。クラス基準・規格の記述は概要であり、実際の設計・施工・バリデーションは各規格の原文と専門家の確認が必要です。